黄綬褒章受章 菓子満氏
本会会員として数十年来、陰に日向にご尽力いただいて来た菓子 満 氏(受賞時は顧問・現会長)が、平成28年秋の褒賞で、『黄綬褒章』を受章されました 。受章理由は、「業務精励(鋳造工、卓抜技術)」(内閣府発表より)です。長年の美術鋳造に対する貢献と、『坂本龍馬像』などの文化財等の修復・調査活動が評価されてのことではないかとのことです。
取材・写真: 小林京和
左:東京藝大の鞴祭りにて (2016年11月8日) 菓子 満会長とスコットランド人会員のゴードン・ロッホヘッドさん
右:『坂本龍馬銅像 修復ドキュメント』(2000年) パンフレット表紙より引用 龍馬修復実行委員会 企画・編集
淀井敏夫作「夏の海」 1972年
菓子 満 経歴
1937年 東京に生まれる
59年 日展初出品入選
60年 東京藝術大学美術学部工芸科(鋳金)卒業
62年 東京藝術大学大学院鋳金専攻修了 菓子美術鋳金研究所設立(復興)
85年 技術シリーズ「金工」鋳金担当(朝倉書店)
89年 荒川区無形文化財(鋳金)保持者となる
2000年 NHKの依頼で四代文明「黄土が生んだ青銅王国」の古銅器(殷)復元と検証
08年 荒川区顧問
09年 東京マイスター
11年 厚生労働大臣賞「現代の名工」
14年 文化庁長官賞 菓子美術鋳金研究所 閉所
16年 黄綬褒章受章 現在 日本鋳金家協会会長・荒川区伝統工芸技術保存会会員