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回顧展 橋本明夫の景色

会期:2017年1月6日(金)〜19日(木) 場所:東京藝術大学大学美術館 陳列館1F 上野 / 東京

故 橋本明夫前委員長の回顧展が開催されました。本来ならば、東京藝大・鋳金研究室の教授として定年退職の年にあたり、退任展として企画されていましたが、早すぎるご逝去により回顧展へと変更になりました。 橋本先生の作品85点の他、多岐にわたる委嘱制作事業の紹介やテレビ出演の映像などが展示されていました。 柔らかい午後の日差しが窓から差し込んでくる中、落ち着いた展示空間が心地よく感ぜられ、去りがたい気持ちになりました。先生のご冥福をお祈りいたします。

取材・写真: 小林京和

 

左:東京藝術大学大学美術館 陳列館 (昭和4年・1929竣工) 赤レンガタイルのレトロな建築です。入り口脇には、『皇居旧二重橋飾電燈』(明治20年製)が設置されています。これは、昭和39年に二重橋が改築された時に東京藝大に下賜されたもの。その修復は、橋本明夫教授を中心とする鋳金研究室でおこなわれました。(平成4年・1992)

右:作品の素材は、ブロンズ、真鍮などの銅合金から、アルミ、ステンレスまで、多岐にわたります。

 

左:神宝鏡制作のために自作された道具たち。

右:「東京藝大の鋳金研究室の土間にて、作業中」の写真。(2010年、萩原碌山の「女」像の復元鋳造) そしてその前には、修了制作の作品が置かれていました。