高橋賢悟 展
会期:2016年5月12日(木)〜24日(火) 場所:靖山画廊 銀座 / 東京
取材・写真:小林京和
会員の高橋賢悟さんの個展が現代美術の画廊で開催されました。 リアルなヤモリ、植物、そして「花」で出来た頭蓋骨たち。鋳金だからこそ表現できる不思議な世界が展開していました。 特に「花」で出来たシリーズは、本物の「生きた花」を耐火石膏に埋没して鋳造する、ということで、実はかなりな技術研究の結晶でしょう。大変面白い世界だと思いました。 現代美術の分野で活躍する鋳金作家として、ますますのご活躍を期待したいと思います。
左:「桜の枝」のオブジェで、奥の壁面は「ヤモリ」のインスタレーション
右:『 origin as the flower funeral 』 作者いわく、「”花”という自然界の中で完璧な造形を、金属に置き換えてみたかった」というお話がとても興味深かったです。
「真空加圧鋳造法」と湯流れの良いアルミを使っていますが、その埋没方法や組み立て方には、高度な独自のテクニックがあるそうです。 思わず唸ってしまったのは、「生花でないと張りが出ない」というお話でした。