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ご挨拶

日本の金属工芸である「鋳金」は、鋳物の表現として海外でも例を見ない独自の展開をしており注目を浴びております。

日本鋳金家協会は、この「鋳金」を軸に日々活動を続けている作家・技術者の集まりです。表現領域は、伝統工芸、クラフトから、現代の工芸、アートの領域まで多岐にわたり、技法的にも日本古来の鋳造技法から、最先端の鋳造技術まで幅広く展開しております。

数年に一度展覧会を開催し、会員の作品展示を主としながら、鋳金の歴史的名品の展示、若手鋳金作家の奨励、技法の紹介などを実施し、過去から未来へと繋げる努力を続けております。

今後、是非とも日本鋳金家協会の発展のために多くの方々の暖かいご支援とご声援を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

赤沼潔

日本鋳金家協会 会長

赤沼 潔

概要

日本鋳金家協会は令和4年で115周年を迎える歴史のある協会です。明治40年、東京鋳金会として産声をあげました。発起人は、岡崎雪声・大島如雲・蟹谷国晴・香取秀真・松橋宗明等が中心となりました。戦後に鋳金家協会となり、そして平成10年に日本鋳金家協会と改称し今日に至ります。

会員は日本各地で鋳造職人を生業としながら鋳金作家として展開している方々が多く、鋳金の中でも伝統工芸・クラフト・彫刻・現代アート・デザイン等、様々な領域を超えた人々が集まっています。伝統を守る職人とともに、美術大学を卒業したばかりで未だ作家として蕾の若手の会員も多くなりつつあります。伝統を再確認した中で新しい鋳金を模索し、新たな展開を試みていく協会を目指しています。

日本鋳金家協会 運営委員長 谷岡靖則

沿革
明治36年 (1903)
上野五号館にて「第1回鋳金展覧会」を開催。
明治40年 (1907)
東京鋳金会(鋳金家協会の前身)として岡崎雪声、大島如雲、香取秀真、松橋宗明により創立。
明治41年 (1908)
「第2回鋳金展覧会」を開催。以後毎年開催。
大正15年 (1926)
日本橋三越本店にて「東京鋳金会展」を開催。以後毎年開催。
昭和21年 (1946)
東京鋳金会を発展的解消し、「鋳金家協会」として香取秀真、高村豊周、杉田禾堂、香取正彦、内藤春治、丸山不 忘、丸谷端堂、会田富康らにより新発足。
昭和22年 (1947)
日本橋三越本店にて「鋳金家協会第1回展」を開催。以後継続的に活動発表を行う。
昭和32年 (1957)
「鋳金近代史稿」発行。
創立50周年を記念して、「鋳金名作展」を三越本店にて開催。
朝日新聞社の主催、文化財保護委員会(現文化庁)、東京国立博物館の後援、東京藝術大学の協賛を得て重文 等の古美術品、物故作家の遺作等、二百余点を陳列。戦後最高の工芸展として内外より好評を博した。
昭和41年 (1966)
創立60周年記念展を三越本店にて開催。
文化庁、東京藝術大学の協賛を得て物故作家の遺作及び会員作品を展観。
昭和53年 (1978)
創立70周年記念展を三越本店工芸サロンにて開催。
物故作家の遺作及び会員作品を展観。
昭和61年 (1986)
創立80周年記念展を三越本店工芸サロンにて開催。
平成06年 (1994)
創立90周年記念「日本の鋳金-いもののかたち」展'94
鋳金家協会、財)日本工芸学会、麻布美術工芸館の主催、文化庁の後援により、東京・麻布美術工芸館及び富山 大和高岡店にて開催。
平成08年 (1996)
「日本の鋳金-いもののかたち」展'96
鋳金家協会、財)日本工芸学会、麻布美術工芸館の主催、文化庁の後援により、東京・麻布美術工芸館にて開催。
日本税理士協会より顕彰を受ける。
平成10年 (1998)
鋳金家協会を世界へ向けて発信すべく、発展的解消し「日本鋳金家協会」と改称。
平成11年 (1999)
「日本の鋳金-いもののかたち」展'99
高岡市美術館、日本鋳金家協会の主催で富山・高岡市美術館、埼玉・埼玉県立近代美術館にて開催。
平成12年 (2000)
日本鋳金家協会選抜作家展
佐野市、佐野ルネッサンス鋳金展実行委員会、佐野市郷土博物館の主催で栃木・佐野市郷土博物館にて開催。
平成15年 (2003)
「日本の鋳金-いもののかたち」展'03
日本鋳金家協会の主催、さいたま市教育委員会、テレビ埼玉後援で埼玉・埼玉県立近代美術館にて開催。
同巡回展「日本の鋳金-いもののかたち」展'03-若手作家と高岡周辺の鋳金-
高岡市美術館、日本鋳金家協会の主催、北日本新聞社共催、高岡市商工労働部、高岡市教育委員会、北日本放送、伝統工芸高岡銅器振興協同組合、高岡伝統産業青年会後援で富山・高岡市美術館にて開催。
平成20年 (2008)
創立100周年記念「日本の鋳金-いもののかたち」展'08
百周年記念特別展として鋳金会創立の先人たち(メタルアートミュージアム・光の谷コレクションより)
パネル展示「社会と鋳金-いもののある風景」
以上の3つを日本鋳金家協会の主催、メタルアートミュージアム、埼玉県教育委員会、さいたま市教育委員会、テレビ埼玉、埼玉新聞社の後援で埼玉県立近代美術館にて開催。
平成21年 (2009)
百周年記念行事「社会と鋳金-いもののある風景」パネル展示
共催:(財)佐渡博物館、日本鋳金家協会、後援:佐渡市教育委員会
平成23年 (2011)
「日本の鋳金-いもののかたち」展'11
日本鋳金家協会の主催、埼玉県立近代美術館にて開催。
平成27年 (2015)
「日本の鋳金-いもののかたち」展'15
日本鋳金家協会の主催、埼玉県立近代美術館にて開催。
平成30年 (2018)
「いもののかたち展'18 日韓交流展」
日本鋳金家協会の主催、駐日韓国文化院ギャラリーMIにて開催
特別協力 : 駐日韓国大使館、韓国文化院