三枝一将展 − 鋳金の仕事 −
会期:2016年7月27日(水)〜8月5日(金) 場所:ギャラリー おかりや 中央区 銀座 / 東京
取材: 小林京和・ 画像提供: 三枝一将
会員の三枝一将さんの個展が開催されました。場所は銀座の老舗工芸画廊「ギャラリーおかりや」です。奥様の巽水幸さんとのユニット「いもの道具 みちくさ」の展示と合わせると、おかりやでの2度目の展示となります。 三枝さんは、2014年から1年間、文化庁在外研修員として、イタリアのピエトラ・サンタで学び、見聞を広めました。今回の展示は、その成果発表でもあります。 最新作のシリーズは、一見すると無作為なブロンズの塊に見えますが、よくみるとワックスで造形された人物の頭部になっています。《無為と有意》、《具象と抽象》の境界線がゆるやかに溶けてゆき、不思議な心象風景を感じさせてくれる作品でした。鋳造作業は、イタリアで行ったものと、帰国してから吹いたものがあるそうです。 2017年4月からは、東京藝大ファクトリーセンターのスタッフとして、アートに於ける社会参画の活動に携わるとのことです。三枝さんのこれからの制作活動にも、大いに期待いたします。
左:会場風景 大きな彫刻作品から小品まで30数点の作品が出品されました。
右:『 反想 』 素材:ブロンズ 技法:ロストワックス鋳造、緑青仕上げ